フレッシュな果実の色イミダゾロンレモンの混色

黄色い絵の具の混色

今回はイミダゾロンレモン(PY175)の混色を作っていきます。

が、先に少しだけ黄色い絵の具の歴史を少し説明したいと思います。

従来使用されていたハンザイエローなどは耐光性が低く、現在でも使われていますがカドミウムイエローはカドミウムによる毒性があります。そんな、少し懸念があった黄色の絵の具を安心して使用できるように開発されたのがイミダゾロン系の有機顔料なのだそうです。

この種類の絵の具にはイエローレモンという色がありますが、イエローは若干温かみのある黄色で、レモンはフレッシュで瑞々しい色をしています。

どちらも透明感があり鮮やかなので同じように使い勝手が良いのですが、私はなんとなく明るさが高い気がするレモンの方を使っています。

使用している絵の具はホルベインのものです。それでは2色の混色を作っていきたいと思います。

イミダゾロンレモンの混色全体像

まず最初の感想ですが、予想通り全体的にとても鮮やかで綺麗な色になりました。

他に思った事は、このイミダゾロンレモンはかなり透明な黄色のため、他の色と混色する際に多めに混ぜないと黄色が負けてしまうような感じがありました。

なので、今回は一対一の割合ではなくレモン色を多めに入れ絵の具を混ぜています。

一通り自分が使用する青、赤、紫などと、他パステル系などの絵の具を気まぐれで混ぜています。

赤系絵の具との混色で綺麗なオレンジに

ローズマダーは若干くすんだオレンジになりましたが、キナクリドンマゼンタとピロールレッドの混色ではとても鮮やかな目を引くオレンジが出来上がりました

特に、ピロールレッドとの混色ではお花にも果実にも使用できそうな美しい橙色ができたので、凡庸性の高い色ができたと満足しています。

ピロールレッドとの混色

青色を混色すると若葉が茂る緑ができる

青色絵の具との混色では様々な若葉の色ができました。

これらの色は全くくすみ感がなく、瑞々しい新緑の表現ができるグリーンとして使用できます。

フタロブルーとの混色

プルシャンブルーとの混色

ロイヤルブルーとの混色

3つほど試しましたが、それぞれ少しづつ違ってどれも良い感じの新緑です。

たとえば最初から混色してあるザップグリーンやオリーブグリーンなどは渋い色になっている事が多いので、新緑を表現するのにそのまま使用しにくかったりします。

イミダゾロンレモン(イエロー)は黄色の中で一番と言っていいほど明るく鮮やかで透明な黄色なので、純粋な青と混色するとこのような美しく鮮やかな緑ができるのだろうと思います。

とにかく瑞々しい緑を作るのにとても使い勝手が良いので、知っている方ももちろん多いかと思うのですがよかったらこちらの色を参考になさってください。

補色の紫との混色でブラウングレーができる

少し配合を変えればもう少しニュートラルなグレーができるかなと思いますが、今回はどちらも若干茶色がかったグレーができました

どちらも色々な場面で使える色だと思うのですが、パーマネントバイオレットとの混色の方が赤みが無いので、3色の混色でさらに深みのある色ができそうな気がしました。

パーマネントバイオレットとの混色

茶色系絵の具との混色でマイルドにする

バーントアンバーや、ライトレッドとの混色は、マイルドな色になると言えば伝わるでしょうか。

茶系と赤系の絵の具の相性の良さは先述しましたが、黄色系との相性も予想通り良いようです。

バーントアンバーは、黄色を入れることによって柔らかい土の表現がしやすくなります。

バーントアンバーとの混色

ライトレッドとの混色は、ライトレッドの色が元々赤茶色のためか出来た色がオレンジになります。

これはこれで使い勝手がよさそうですが、茶色の雰囲気が無くなるので土の表現と言うより、マリーゴールドとかベニバナとかそういったお花を描くような色になりそうです。

ライトレッドとの混色

その他気に入った混色を挙げます

イミダゾロンレモンとブリリアントピンクの混色がとても気に入りました。

ブリリアントピンクとの混色

血色のよさを感じます。人物画の下地や影に丁度良いのではないでしょうか。

ホルベインに元々あるシェルピンクでもいいんじゃない?と思われそうですが、こちらの混色はかなり透明感があります。

上から重ねても綺麗に色がつきそうなのでそういった意味でもおすすめできそうです。

まとめ

イミダゾロンレモン(イエロー)は黄色系の中でもかなりの透明感と鮮やかさのある唯一無二の黄色だと思います。

その透明感と鮮やかさから、青との混色で様々な瑞々しい新緑の色を作ることができます。

鮮やかな黄色からくすんだ黄色を作るのは容易ですが、くすんだ黄色から鮮やかで明るい黄色を作ることはできません。ですので、黄色を一色持っておきたい場合、このような明るく鮮やかなイエローを持つことを押していきたいと思います。

以上でイミダゾロンレモンの混色を終わりたいと思います。

最後までお読みいただきありがとうございました。よかったらまた覗いてくださいね。

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