美しい赤紫キナクリドンマゼンタの混色

赤い絵の具の混色

絵の具の三原色の中の一つ”マゼンタ”。ホルベインではキナクリドンマゼンタが指定されています。

顔料番号(ピグメント番号)はPR122で、高い耐久性を持った有機顔料です。

このキナクリドン系の顔料は、20世紀後半に、それまで赤の顔料では無理とされていた優れた耐光性、対候性、さらに鮮やかさを目指した赤色として開発されたそうです。

今回はそれを他の絵の具と混ぜ、2色の混色を作っていこうと思います。

使用画材はホルベインの透明水彩です。

キナクリドンマゼンタの混色全体像

キナクリドンマゼンタの混色を作り始めましたが、やはり鮮やかだなというのが第一印象です。

赤という部類には入っていますが赤紫のため艶っぽいというか、どこへ入れても主役をかっさらっていく勢いのある色です。

こちらも自分の良く使用する色といくつか混色を試してみました。

配合は大体一対一ですが、強い色と弱い色がありますので臨機応変に入れています。

先にペリレンマルーンの混色記事↓を出しましたが、比較するとずいぶん雰囲気が違います。

それでは一つ一つ見ていきたいと思います。

青系絵の具との混色は瑞々しくも艶っぽくもなる

どれも素晴らしく鮮やかな紫色です。

フタロブルーとの混色はどちらも透明感があるためか、薄く伸ばして使用してもとても発色がよく、透明水彩の良い部分が分かりやすく現れる混色だと思いました。

フタロブルーとの混色↓

プルシャンブルーもロイヤルブルーもそれぞれとても綺麗な紫色です。

青の色味が違うので若干の差はありますが、この三色は同じように使用して問題ないと思われます。

ウルトラマリン、セルリアンブルー、コバルトブルーは、私は粒状感が使いにくいと感じているので混色しません。ただ、ウルトラマリンは元々赤みのある青なのでマゼンタと混ぜるととても相性がよさそうです。

緑系絵の具との混色は落ち着いた色味に

ビリジャンヒュー(PG7)との混色は、なんとなく青との混色と似るのだろうなと予想していたので大体合っていました。綺麗な色です。

その他、ザップグリーンとオリーブグリーンとの混色はそれぞれの元の絵具が少し渋くなったような感じになりました。

一番気に入ったのはパーマネントグリーンNo.1との混色です↓

バーントアンバーとローアンバーの中間に赤みを足したような色になったので、深みのある面白い混色ができたと思いました。

ザ・かわいい黄色系絵の具との混色

パーマネントイエローとの混色は予想通りです。

おそらくイミダゾロンレモン(イエロー)、カドミニウムレモン(イエロー)との混色でも透明感の違いはあれど大体こんな感じの色になると思います。

イエローオーカーとの混色は優しいオレンジベージュのような色合いになりました↓

使う機会の多い色になると思います。

茶色系絵の具との混色でボルドーっぽく

茶色の絵具との混色もおおむね予想通りとなりました。

全て、元の茶色に若干赤みが加わったような形になりました。

自分の好みはイミダゾロンブラウンとの混色ですね。人それぞれ好みがあると思います。

イミダゾロンブラウンとの混色↓

茶色系絵の具との混色については他に特に言うことがありません。

他の絵の具との混色について

キナクリドンマゼンタの2色混色はほとんど全て鮮やかな色味になったので、とても素敵な色ばかりなのですが、その中でも可愛いなと思った色を挙げます。

こちらのホリゾンブルーとの混色です↑

白が入っているので若干パステル調の青紫色になってとても可愛いです。ラベンダーの色に似ていますが、こちらの方が鮮やかで透明感がある感じです。

イラストの下地にもよさそうなのでこれから使っていこうと思います。

まとめ

キナクリドンマゼンタは、そのまま使用してもとにかく可愛い色で、使い勝手もよく、皆さんのパレットに入っている事の多い色だと思います。

今回改めて混色をしてみて、混色をしてもやはり鮮やかさが衰えず綺麗な色だなと再確認できました。

キナクリドンマゼンタに限らずなのですが、私は混色をしたとき、

「おぉ!いい色できた」

と思うことがあるのですがとにかく忘れてしまいます。

こういった形で録っておくと後から見て思い出すことができるので助かっています。

また、このような記録でもどこかの誰かの役にたっていればいいなと思ってやっています。

のんびり更新していきますのでよかったらまた見に来てください。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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